アンニョンハセヨ〜みさきです。
二つ前の記事では、2025年8月に旅した1週間の韓国旅行の費用について公開しました。

今回はその旅行中に「慶州歴史文化探訪スタンプツアー(경주역사문화탐방 스탬프 투어)」に参加したので、私が実際に巡ってスタンプを集めた全6か所のルートや見どころを、順番にご紹介したいと思います!
「慶州」とは、韓国の南東部に位置し、かつて朝鮮三国時代に新羅王国の都として栄えた街。現在も街全体に古墳や遺跡が数多く残り、「慶州歴史地域」として世界遺産に登録されています。
※以下の情報は2025年8月時点です。
慶州歴史文化探訪スタンプツアーとは?
「慶州歴史文化探訪スタンプツアー(경주역사문화탐방 스탬프 투어)」とは、慶州を代表する文化遺産16か所を巡りながら、各所に設置されたスタンプを集めていく周遊型のスタンプラリー。
すべてのスタンプを集めると、慶州市から記念品がプレゼントされます!
デジタル版のスタンプツアーもあるそうですが、私はアナログ派なので紙媒体で参加しました。
スタンプツアーの用紙は、市内4つの観光案内所と各スタンプ対象のスポットで入手できます。
私は宿泊ホテル周辺にあった、慶州高速バスターミナル付近にある観光案内所でゲット!


右側の紙がスタンプツアーの用紙です。ついでに慶州のパンフレットもいただきました。
1日目の周遊コース
周遊できる日は2日間あり、1日目は宿泊していた「慶州GG観光ホテル」から歩いて行ける範囲で回りました。
朝早めに出ようと思っていたのですが、韓国のバラエティ番組がおもしろくて夢中になってしまい、結局10時半頃にようやく出発(笑)
この日訪れた先は、OAR美術館→金冠塚→天馬塚→定食屋→瞻星台→慶州郷校→カフェ→月精橋→月城→東宮と月池。
ピンク色のマーカーで表記した所が慶州歴史文化探訪スタンプツアーの対象場所です。
ちなみに私は慶州自体が初めての訪問だったので「全部のスタンプを集めるぞ!」という意気込みではなく、ゆったり観光名所を回ってそのついでに「スタンプを集められたらラッキー♪」という気持ちで挑戦しました。
天馬塚(천마총)
まず、スタンプ一つ目は「天馬塚(천마총)」。
慶州GG観光ホテルからは徒歩30分ほどです。
実はここへ向かう途中、「金冠塚」という内部公開されている古墳があり、そこにスタンプがあるものだと勘違いして行ってしまいました。
もちろん見応えのある古墳なのでぜひ訪れてほしいのですが、慶州歴史文化探訪スタンプツアーのスタンプは設置されていないのでご注意ください(笑)

「天馬塚」は大陵苑(新羅時代の23基余りの古墳が密集している所)内で唯一公開されている155号古墳。
1973年の発掘調査の際、天馬図が描かれた馬具のあおりが出土したことにちなんで、その名がついたそうです。

馬具のあおり以外にも金冠、金製冠帽、金製腰飾り、金銅靴など国宝級の遺物が数十点発掘されており、古墳の内部は見応えたっぷりでした!
スタンプは天馬塚の入り口前にある案内人の待機所にあります。


瞻星台(첨성대)
お昼ごはんを挟み、次に行ったのは「瞻星台(첨성대)」。
天馬塚から南東に徒歩15分ほどの位置にあります。

「瞻星台」は、632年〜647年にかけて新羅の善徳女王時代に建てられたと推測される、現存する東洋最古の天文台。韓国の国宝です。
二重基壇の上に高さ30㎝の石が27段積み重ねてあり、頂上部には「井」の字形をした四角い石が積まれているそう。
ちなみに、中に入るドアなどはなく、塔の中央にぽかりと空いている穴にはしごを引っ掛けて、そこから入るしかないらしいです(笑)
スタンプは瞻星台周辺にある案内人の待機所にありました。


慶州郷校(경주향교)
瞻星台から南に15分ほど歩くと、「慶州郷校(경주향교)」があります。

「郷校」とは、かつての学校のこと。その中でも「慶州郷校」は歴史が古く、新羅時代の682年に設置されたと言われています。

入り口には「外三門」、中央には「大成殿」、奥には「明倫堂」があり、ソウルの「成均館・文廟」や「全州郷校」などと同等の規模なんだとか。
由緒正しい史跡の雰囲気がぷんぷんしていました。
スタンプはエリア入り口にあります。


東宮と月池(동궁과 월지)
慶州郷校から北東に20分ほど歩くと、夜景で有名な「東宮と月池(동궁과 월지)」があります。

「月池(=池)」は、674年に文武王が新羅の三国統一を記念して造った新羅時代最大の人工池で、新羅滅亡後に雁や鴨が住み着いたことから「雁鴨池(アナッチ)」とも呼ばれています。
「東宮」は新羅王宮の別宮として、王子の居所や宴会の場として使われていた場所。現在見られる3つの建物は復元されたものです。

実は今回、韓国に行こうと思ったのは、「東宮と月池」の夜景を見たかったからなんです。春頃に広島旅行で泊まったホテルのテレビで偶然、ライトアップの映像を見て一目惚れ。
実際に夕暮れから夜のライトアップまで見てみると、本当に幻想的で夢のような時間でした!!

遠くから来た甲斐がありました!ずーと眺めていられる☺︎
夏だからか、けっこう涼みに来てる人も多くて、夜8時になっても入場者はたくさんいらっしゃいました!
スタンプは出入り口付近にあります。



2日目の周遊コース
1日目は近場を回ったので、2日目はちょっと遠出。
この日は、仏国寺→石窟庵→カフェに行きました。
※ピンク色のマーカーで表記した所が慶州歴史文化探訪スタンプツアーの対象場所です。
仏国寺(불국사)
慶州高速バスターミナルの前から10番バスに乗ると、50分ほどで仏国寺に到着します。

「仏国寺」は、仏教を国教とする新羅時代の751年に、当時の宰相であった金大城(キム・デソン)が建立を始め、金大城の死後は国が引き継ぎ完成させたと伝えられています。
1973年に現在の姿に復元され、1995年にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。

境内には青雲・白雲橋と蓮華・七宝橋などの全7つの国宝があり、新羅仏教芸術を存分に味わうことができます。

また、思ってたより敷地がけっこう広く、ゆっくり見ていたらあっという間に時間が過ぎ去っていきました。

スタンプの小屋はこちら。


石窟庵(석굴암)
お次は、「石窟庵」。山の上の方にあるため、仏国寺から出ているバスを利用しました。

乗車時間は20分ほどですが、山道が揺れに揺れてて危うく酔いかけました(笑)
下車すると、こちらの大きな建造物が出迎えてくれるので、ひたすら上の方に上がれば大丈夫です。私は途中リスとも遭遇しました(笑)

「石窟庵」とは、仏国寺と並んで新羅仏教芸術の最高傑作とされる国宝の寺院です。1995年に「ユネスコ世界文化遺産」に登録されました。
仏教美術の最高峰と言われる本尊の「釈迦如来坐像」が保管されている建物はこちら。なんと大統領の家よりも先に、韓国国内で初めてエアコンが設置された場所でもあります!

長年に渡り、人々に大切に守られてきた「釈迦如来坐像」がこちら!

※釈迦如来坐像は撮影禁止のため、国家遺産庁のホームページから写真をお借りしました。
高さ1.58mの座台の上に、3.26mの仏像が鎮座する壮大なスケールで、一つの花崗岩から彫り出されたと言われています。
実際にガラス越しに対面すると、まるで心の奥まで見透かされるような、不思議な感覚に包まれました!

また言い伝えによると、韓国の金(キム)さん第一号である、金大城(キム・デソン)が現生の両親のために「仏国寺」を、前世の両親のために「石窟庵」を創建したという話もあります☺︎
スタンプはこちらの小屋にありました。


傾いちゃった(笑)
感想

以上、「慶州歴史文化探訪スタンプツアー(경주역사문화탐방 스탬프 투어)」についてご紹介しました。私は2日間で合計6か所のスタンプをゲット!
スタンプ収集とは言え、ゆっくり慶州を観光したかったので、このくらいのペースが私にはちょうど良かったです。
それに今回初めて訪れた慶州は、文化遺産や歴史的な街並みが好きな私にとっては、まさにドンピシャ!(笑)
すっかり韓国のお気に入りの街になったので、スタンプの続きも兼ねてまた訪れます!
皆さんも慶州に行かれる際は、ぜひスタンプツアーにも挑戦してみてください☺︎


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