【日本100名城No.71】福山城の登城記録!スタンプや御城印の場所、見どころをご紹介

日本100名城

こんにちは〜みさきです。

2025年7月4日(金)に広島県福山市にある「福山城」に行ってきました!

福山城と言えば、日本唯一の北面鉄板張りの天守閣!

ここでしか見られない白色と黒色の二面性を持つ天守閣は、何度見てもとっても美しかったです☺︎

※以下の情報は2025年7月時点です。

福山城の基本情報

福山城は元和8年(1622)に、徳川家康の従兄弟である水野勝成によって築かれました。

慶長20年(1615)に発令された一国一城令があったにもかかわらず築城された理由は、福山城が毛利氏ら西国大名を監視し、幕府の防衛力を強化する目的があったからです。そのため短期間で仕上げるべく、幕府からの資金支援や伏見城から建物を移築するなどし、わずか3年というハイスピードで福山城の築城と都市の整備が行われました。

もちろんその規模は大きく、日本唯一の北面鉄板張りの天守閣に加え、20を超える櫓、長大な多聞櫓も備えています。縄張りは標高約20mの微高地に本丸を置き、二の丸、三の丸が囲む輪郭式の平山城です。

福山城
別名久松城、葦陽城(いようじょう)
城地種類平山城
築城年代元和8年(1622)
築城者水野勝成
天守の現況・形態層塔型 五重六階地下一階 鉄筋コンクリート造
住所広島県福山市丸之内1丁目8番
入場料一般500円、高校生以下無料

交通アクセス

三原駅から電車に乗って約35分。590円で福山駅に到着!

福山城は福山駅に隣接しているため、駅のホームから櫓がばっちり拝めます!

通勤や通学で福山駅を利用する方にとって、お城はもう景色みたいなものなのかな(笑)

駅の出口は北口から出ればOK。近くにコインロッカーもありました。

日本100名城のスタンプ場所

日本100名城のスタンプ場所は、以下の2箇所。

  • 福山城博物館管理事務所前
  • 福山城天守閣(博物館)内

私は天守閣(博物館)の前にある福山城博物館管理事務所で押印しました。

赤色のスタンプが多い中、福山城は黒色。

やはり日本唯一である天守閣の鉄板張りを意識されてるんですかね。

御城印の販売場所

御城印は天守閣(博物館)内のミュージアムショップで販売されています。

御城印の種類はたくさん。

一つ一つデザインが全然違うので迷っちゃいますね(笑)

案の定迷った挙句、薔薇推しの福山市を考慮し「ばら切り絵」バージョンを購入しました。

料金は600円。

赤色の薔薇と黒色の鉄板張り天守閣が良いコンビネーションです。しかもこの繊細さで切り絵とは…素晴らしい技術ですね!

福山城|二の丸

それでは、福山城の見どころをご紹介!

石垣

福山城の石垣は、本丸、二の丸、三の丸を雛壇状に囲む構成で造られています。

下から見ると、巨大な石垣がそびえ立つので見えにくいですが、上から見渡すと石垣が層になっているのがよく分かります。

また瀬戸内地域でとれる花崗岩を主に使い、積み方は「打込接(うちこみはぎ)」の「布積」と「乱積」技法を併用し、隅は「算木積」だそうです。

どこから見ても圧巻でした。

阿部正弘の銅像

二の丸の西側には福山藩阿部家7代目の藩主「阿部正弘」の銅像があります。

阿部正弘とは、江戸後期に日本の開国などで活躍した政治家。27歳という若さで現在の内閣総理大臣にあたる老中首座にも就任しました。

水野勝成の銅像

反対に、二の丸の東側には福山城の築城者・福山藩初代藩主の「水野勝成」の銅像があります。

水野勝成は徳川家康の従兄弟で、その人生は波乱万丈。16歳で戦に初めて参戦したり、父親の忠臣を切り殺し父親から勘当されたり、各地を放浪したり。74歳という高齢ながら息子や孫とともに出陣し、数々の戦で先陣を切って攻め入ったことから「鬼日向」という異名も持ちます。

そんな勝気な水野勝成ですが、今は凛とした佇まいで福山城を見守っていました。

福山城|本丸

筋鉄御門

本丸への入り口には、正門となる「筋鉄御門」があります。伏見城から移築したものと伝わっており、廃城令や空襲を免れ、国重要文化財に指定されています。

筋鉄御門(国重要文化財)

筋鉄御門にはその名の通り、門扉に数十本の筋鉄が打ち付けられています。上から攻撃できる仕様にもなっています。

本丸の中から見ると、こんな感じ。

伏見櫓

筋鉄御門の向かい側には、伏見城から移築が立証されている「伏見櫓」があります。ここに来るまで長〜い階段がありましたが、敵が登ってきても、筋鉄御門と伏見櫓という“伏見城ブラザーズ”で挟み撃ちにして、両側から攻撃するなんて…ほんと、容赦ないですね。

伏見櫓を正面から見ると、お顔が見えてまた違って見えます。三重三階構造の望楼型。

伏見櫓(国重要文化財)

柱形や長押を漆喰で塗り出す「真壁造」という古く伝統的な方法を採用しており、この実例は極めて少ないんだとか。武器庫として使われていたのがちょっともったいなく感じますね(笑)

また文献や刻字によって伏見城からの移築が立証された全国唯一の現存建物であり、廃城令や空襲も免れた国重要文化財です。

御湯殿

本丸の南側中央に位置するのは「御湯殿(おゆどの)」。こちらも伏見城から移築したものと伝わっていますが、1945年の福山空襲で焼失。現在あるのは1966年に再建されたものです。

御湯殿(おゆどの)とは今で言うお風呂ですが、明治以降は料亭として使用されていたため内部が改変され、詳細な記録は残ってないそうです。

また最も注目すべきところは、この二の丸から見た姿!

なんと石垣の上に柱が乗っかっており、剥き出し状態!

このような石垣の上に張り出した建築様式を「懸造(かけづくり)」と言い、福山城以外では仙台城にしかない極めて珍しい遺構だそうです。

月見櫓

御湯殿の隣には「月見櫓」があります。本丸の南東隅に築かれた二重櫓で付櫓つき。

こちらも伏見城から移築したものと伝わっており、1945年の福山空襲で焼失したため1966年に再建されました。

南側と西側には、高欄付きの縁が設けられています。月を見るのにピッタリな造りですね。

また、南東隅という立地から、南側と東側から来る者を監視する役割もあったそうです。

鏡櫓

本丸の東側には「鏡櫓」があります。

他からの移築の形跡はなく、築城時に建てられたものだと考えられていますが、1873年の廃城令で取り壊し。その後、1973年に名誉市民の寄付によって再建されました。

鏡櫓はかつて多聞櫓が連結され、天守閣近くまで続いていたそうです。

現在は文化館として開館しており、福山城関連の展示を見ることができます。

鐘櫓

鏡櫓の向かい側、本丸の西側に位置するのは「鐘櫓」。廃城令や空襲を免れた現存する櫓、福山市重要文化財です。

鐘櫓(福山市重要文化財)

書物によると、福山城は水野家から阿部家にかけての天領である石見銀山(島根県西部)で異変が起こった時は出頭する役目を担っていたため、有事の連絡手段として鐘櫓が設置され、通常時は1時(現在の2時間)ごとに鐘を、半時(現在の1時間)ごとに太鼓を鳴らしていたそうです。

現在は朝6時・正午・夜6時・夜10時に鐘が鳴るよう自動化されており、ちょうど正午の鐘を聞くことができました♪

黄金水

天守閣(博物館)前には「黄金水」という井戸があります。

井戸の深さは約13m、水深は約5m。

城内には他にも井戸があったそうですが、ここの井戸に勝るものはありませんでした。
水野勝成が築城時に井戸の中に黄金を埋めて水気を清めたことから、「黄金水」という名がついたそうです。

天守閣(博物館)

お次は、本丸北側にそびえ立つ天守閣(博物館)!

五重六階地下一階の層塔型天守に、二重三階の付櫓がついた複合式天守です。

1931年に国宝に指定されるも、1945年の福山空襲の際に焼失。その後、1966年に企業や市民からの寄付金で天守閣が再建され、2022年には築城400年を記念して、日本唯一と言われる天守閣北面の鉄板張りが復元されました。

天守閣を南側から見ると真っ白ですが、

北側から見ると真っ黒!

鉄板が張られた理由は、北側の防備を強化するため。ちなみに焼失前の天守閣は城郭建築の集大成と言えるほど、完成された構造だったそうです。

ちょうど斜めから見ると、両方の壁面が見られます。コントラストが美しいですね☺︎

現在、内部は博物館となっており、管理事務所前にあるこちらの券売機でチケットは購入できます。

天守閣(博物館)内にはトイレがないため、管理事務所横にあるトイレを利用されることをおすすめします。そばには硬貨返却式のコインロッカーもありました。

気になる天守閣(博物館)の内部は、火縄銃体験や一番槍レース体験など体験型コンテンツが充実。

最新のデジタル技術を使ったクオリティの高い展示で歴史をたっぷり学べ、とっても楽しかったです!

最上階では市内を360度見渡せます。

南側の景色。以前来た時は中央の広い空間でイベントが開催されていました。

東側の景色。本丸と二の丸を囲む石垣が見渡せます。

春になると桜が一面に咲くそうです。絶対キレイだろうな〜。

福山城|その他

旧天守の礎石

天守閣(博物館)の北側には、旧天守の礎石が展示されています。

礎石は天守閣焼失後も天守台穴蔵の中に残されており、1966年の再建にあたって現在地に同じ配置のまま180度向きを変えて移設されました。

旧内藤家長屋門

福山城の北西エリアには旧内藤家長屋門が移築されています。

旧内藤家長屋門(福山市重要文化財)

こちらの長屋門は、福山城の西外堀の北側にあった、内藤家の武家屋敷に建てられていたものです。

1975年に福山市重要文化財に指定されました。

周辺おすすめスポット

福寿会館

福山城周辺のおすすめスポットは、「福寿会館」!

伝統的な日本建築の和館とルネッサンス風の洋館が楽しめます。

お茶もできるので小休憩にピッタリ!

最後に

天守閣以外にも見どころたっぷりな福山城。

私にとってテーマパークみたいな所で、本当に何度来ても楽しめます!

また、福山城は珍しいことに月見櫓や御湯殿の貸出しや、キャッスルステイと言って一泊132万円(2名利用時)で宿泊もできちゃうんです!

いつかお殿様気分で泊まってみたいものですね(笑)


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