こんにちは〜みさきです。
2025年7月3日(木)に広島県三原市にある「三原城」に行ってきました!
三原城は毛利水軍の拠点となった海城です☺︎
※以下の情報は2025年7月時点です。
三原城の基本情報

三原城は永禄10年(1567)、小早川隆景によって瀬戸内海に浮かぶ大島・小島を繋ぎ築かれました。
沼田川の河口の立地を活かし、本丸と二の丸を中心に東に三の丸、東西に出丸に相当する築出を配置。城内には2層の櫓が32、城門は14あったと言われています。曲輪は海水を利用した水堀で囲み、船入を設置するなど典型的な海城でありました。
また瀬戸内海から見た際に、海の上に浮かんで見えることから「浮城(うきしろ)」の別名がついたそうです。
小早川氏以後は福島氏、浅野氏の城下町として栄えましたが、明治27年(1894)に山陽鉄道が本丸を貫き、城郭のほとんどが壊されてしまいました。
三原城 | |
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別名 | 浮城、玉壺城など |
城地種類 | 平城(海城) |
築城年代 | 永禄10年(1567) |
築城者 | 小早川隆景(たかかげ) |
天守の現況・形態 | ー |
住所 | 広島県三原市城町1丁目 |
入場料 | なし |
交通アクセス

電車に乗って三原駅に到着。
三原城の本丸を三原駅が貫いているため駅に降り立った瞬間、三原城に到着したと言っても良いでしょう!

改札を出て右手に行くと、すぐに天守台に行くことができます。

反対に改札を出て左後ろに行くと、続日本100名城のスタンプや御城印が置いてある観光案内所があります。

続日本100名城のスタンプ場所&御城印の販売場所
続日本100名城のスタンプ場所は以下の2箇所。
- 三原観光協会(観光案内所)
- 三原市歴史民俗資料館
私が行った7月はちょうど、三原市歴史民俗資料館が移転のため休館していました。(休館期間:2025年4月〜7月末)
そのため三原観光協会(観光案内所)を訪問。

ここではスタンプは三原城のものだけですが、御城印は新高山城のも販売されていました。

続日本100名城のスタンプは、スタッフの方がカウンターの中から出してくださいます。

三原城の御城印は2種類。迷った挙句こちらの定番の方を購入。料金は300円でした。

シンプルだからこそ、力強い書体が際立ちますね。
家紋は上から歴代城主である小早川家の「左三つ巴(ひだりみつともえ)」、福島家の「福島沢瀉(ふくしまおもだか)」、浅野家の「餅の内に杵(もちのうちにきね)」です。
三原城|二の丸
それでは、三原城の見どころをご紹介!私は二の丸→その他周辺→本丸の順に回ったので、その順番でお伝えします。
本丸中門跡

まず、二の丸の西側には「本丸中門跡」があります。現在は三原国際ホテルが建っており、なんとホテルの出入り口になっていました!

石垣と堀は残っています。

近くには一番櫓の碑もありました。

船入櫓跡
二の丸の東側には「船入櫓跡」があります。石垣の上にあった船入櫓は1605年頃、小早川隆景の後に城主になった福島正則が船を監視する目的で整備したそうです。

また石垣の南東の隅を見ると、岩礁の上に石垣が積まれていることが分かります。これは島の上に城を築いた証拠です。

明らかに岩の色が違いますよね。

近くでは古そうな石碑も見つけました。どうやら三原城や小早川隆景の功績などについて漢文で書かれており、1902年に三原の商人であった楢崎氏が建てたそうです。
三原城|その他
水刎
船入櫓跡から北に進み、神明大橋付近にあるのが「水刎(みずはね)」。

水刎(みずはね)とは、川岸から川中へ向けて三角形に石垣を築いたもの。川の流れを緩和する性能があるので、三原城の城郭を守るために造られたと考えられています。


東大手門跡・西大手門跡
水刎(みずはね)の周辺には「東大手門跡」の礎もありました。現在この場所には、広島大学附属の幼稚園と小中学校が建っていました。

また、東大手門跡から本丸を通り越して西に進むと、「西大手門跡」の碑を発見。

道路脇にひっそりとあります。
三原城|本丸
天守台
お次は一番の見どころである天守台。三原城の天守台は、天守台と言っても天守閣はなく、三隅の二重櫓門を多聞櫓で繋いだ天守曲輪だったそうです。

天守台の高さは13.2m。石垣の西面は小早川隆景の時代に、

東面は福島正則の時代に築かれたと考えられています。

天守台には三原駅構内から登ることができます。


緑豊かで、まるで公園のようでした。

ちょうど夕暮れだったので、天守台からの景色はそれはもう素晴らしかったです!
北側には三原城の詰めの城となっていた桜山が見えます。

夕日もパシャリ♪

ブランド錦鯉

ちなみに天守台周辺の堀にいる鯉はただの鯉ではありません。世界的に有名な阪井養魚場で育てられたブランド錦鯉だそうです。
ハート模様の鯉がいるそうですが、私には分からなかったです(笑)

かくれ城跡
三原駅の高架下にはなんと石垣が残っています。

石垣が駅の台にされていて、なんだかお城マニアとしては心が痛いですね…。

三原城|西国街道付近
小早川隆景の銅像
三原駅の西口エリアにある「隆景広場」には、築城者の小早川隆景の銅像がありました。

小早川隆景は毛利元就の三男として誕生し、小早川家の養子に入るも、毛利家の発展と存続に生涯を通して尽力した人物です。
水軍指揮官としての能力が秀でており、「厳島の戦い」では陶晴賢(すえはるかた)の水軍を破り、毛利家の勝利に大きく貢献。豊臣政権下では五大老の一人にもなっています。
後藤門の石垣
天守台の北側には、復元された「後藤門」の石垣があります。

実際の石垣はもう少し高く、歩道まで延びていたそうです。
長屋門跡
天守台の西側には「長屋門跡」があります。

発掘調査で武家屋敷の長屋門跡と考えられる石列が見つかり、下の写真の「あずまや」はこの遺構をもとに大きさを推定し、長屋門風に造られました。

三原城|鍛冶曲輪

天守台の東側には、かつて鍛冶曲輪がありました。鍛冶屋敷や武具役所があった場所です。
現在はマンションの駐車場になっており、石垣がフェンスの役目を果たしています。

石垣風のフェンスにも見えるこのシュールさ。扱いが雑なのか、有効活用なのか分かりませんね(笑)
周辺おすすめスポット
尾道
三原城周辺のおすすめスポットは尾道!
実は三原城には友達との尾道旅行の帰りに寄っていて、尾道駅〜三原駅間は電車で約15分!
距離も近いですし、尾道ラーメンやジブリ感溢れる街並みがおすすめです♪

最後に
鉄道が本丸を貫くというなんとも衝撃的な状態でしたが、駅を利用すると必ず目に入るという点では良いことかもしれません。こんなにも駅と一体になっている城跡は初めて見たので、ぜひ見てみてください☺︎
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