親知らず4本同時抜歯!全身麻酔で手術・入院までしちゃった話

歯科矯正

この間、親知らずを全身麻酔で4本同時に抜歯しました!
まさか親知らずで人生2回目の手術&2泊3日の入院を経験するとは思わなかったので、記念に記録を残します。

親知らずの抜歯手術を悩んでいる方や、手術が決まり不安な方のお役に少しでも立てれば幸いです!

親知らず4本同時抜歯に至った経緯

チーズキャンディーを食べていたら奥歯の歯がかけてしまったので、2年ぶりに近所の歯医者にかかりました。

その際、先生から

先生
先生

なるべく早く親知らずを抜いた方が良い。

親知らずが虫歯になってしまうと、奥歯も抜く可能性があるからね

と言われ、全3本の虫歯治療ですっかり「虫歯」というキーワードに怯えてきっていた私は、すぐに抜くことを決意。

これ以上貴重な歯を削ってたまるか精神です。

しかし、私の親知らずは4本中、3本が完全に埋伏。そのうちの下2本は横向きに埋まっていました。なんと正常に生えていたのはたったの1本だけ。

絵にするとこんな感じです。

私の親知らずの生え方

親知らずが埋まっている場合は、歯茎を切開するなどの大掛かりな工事をしなければならないということで、国立病院の歯科口腔外科を紹介されました。

その病院でCT検査を行ったところ、なんと下2本の親知らずが顎の神経を圧迫していることが分かりました。

このような場合は、局部麻酔をしても麻酔が効きにくいらしいです。

親知らずが神経を圧迫している様子

それで全身麻酔で行う、4本同時抜歯手術を提案されました。いきなり「手術」と聞いて、それはそれはビックリしましたが、虫歯治療でもう痛いのは懲り懲り。

意識がある状態では耐えられないと判断し、手術を行うことに決めました。

入院前の検査

入院にあたり、事前検査が2週間前と3日前にありました。

2週間前血液検査、尿検査、心電図検査、胸部エックス線検査、肺機能検査など
3日前PCR検査
事前検査の内容

2週間前の検査は、健康診断でするような内容。担当医の他、麻酔科の先生とも問診があり、私は過去にも全身麻酔で手術を行っているため、その時の状況なども聞かれました。

3日前のPCR検査は、コロナ禍なので追加されたそう。結果は翌日に電話で教えていただき、幸いにも陰性だったので手術は予定通り行われることに。

2泊3日の入院生活

はじめに、私の親知らずの手術内容はこちらです。

・4本同時抜歯
・上1本の親知らずが埋伏智歯(完全に埋まっている)
・下2本の親知らずが水平埋伏智歯(横向きの状態で完全に埋まっている)
・手術中は全身麻酔(※局部麻酔も行う)
・尿道カテーテルはなし

入院1日目(手術当日)

10時に手術予定だったので朝食は絶食で、8時から水分の摂取も禁止。

8:30 入院手続き
入院手続きをした後は、口内の洗浄をし、病室に案内されました。渡された病衣に着替えましたが、病衣の下には白いTシャツを着てもOKでした。

11:00 手術室入室
予定より1時間ほど遅れて手術室に呼ばれ、看護師さんから本人確認をされました。
この時、どこか看護師さんの顔と声に覚えがあるなと思いつつも、名字が違う。

「もしかして、〇〇さんですか?」なんて尋ねる余裕は全くなかったので、案内されるがままに手術室に入室すると、何やらPOPな音楽が流れている・・・!え

(患者を安心させるためなのか、先生の気分を上げるためなのかは分かりませんが、先生がノリノリで歯を工事することを想像したら、おかしくなっちゃいますね。)

ベッドに横たわると、機材を取り付けられました。そこで一気に緊張してブルブル震えていたら、例の看護師さんから「みさきちゃん、私のこと分かる?」と。

ええええやっぱり!!!

なんと例の看護師さん、学生時代にアルバイトをしていたときの仲間でした(笑)世間は狭いですねえ。何だかよく分からない変な汗が出たのを覚えています。

だって、私その時、まな板の上の鯉状態だったんですもん。

さあさあ久しぶりの再会を喜んでいるのも束の間。
麻酔を手の甲から投与するはずが、緊張ですっかり冷たくなった手には血管がはっきりと浮き出てきません。なのでお湯が入ったペットボトルを握り温めることに。

数分後、手の甲に注射されるも麻酔が全然効かなくて、仕方がないから口で麻酔ガスを吸いました。麻酔ガスは化学系の変な味がするので、大きくそしてゆっくりと吸うのが良いです。その方が早く意識が飛びます。

ちなみに手の甲の注射は、私の注射人生の中で圧倒的1位に輝くほど、とってもとっても痛かったので、最初から麻酔ガスで眠りたかったです・・・。

お昼頃 抜歯手術終了
手術室ではなく、病室で目が覚めました。
と言っても、看護師さんの呼びかけに反応して目が開いただけなので、またすぐに眠ってしまいました。

18:00 夕食
看護師さんから声をかけられて再び目が覚めましたが、とてもじゃないけどご飯を食べられる状態ではなかったです。身体を起こすこともできなかったので、用意された食事は速攻で片付けられました。

21:00頃 痛みを感じる
再び目が覚めたら、頭と喉がとてつもなく痛く、声を出すのもやっとでした。

喉の痛みは重度の風邪にかかったような感じ。これは手術中に鼻からチューブを入れ、喉を通して気管に酸素を送っていたのが原因らしいです。

頭痛は風邪レベルではなく、インフルエンザレベル。トイレに行きたくても、一人では身体を起こせなかったので、看護師さんに手伝っていただきました。

また、これは後から聞いたのですが、私はどうやら手術中に投与された痛み止めでアレルギー反応を起こしたそうです。手術後に病室に戻ったところで、おでこ、お腹、太ももに発疹が出て、すぐにアレルギーを抑える点滴が投与されたと聞きました。

このことも影響し、手術後は余計しんどくて眠り続けていたのだと思います。

入院2日目(抜歯後1日目)

朝起きると、昨日よりも体調が良くなっていました。

昨日はしんどすぎて点滴されていることにも気づきませんでしたが、顔の写真を撮る余裕も出てきました。若干ぷっくりしているかな。

抜歯後1日目

7:30 朝食
結局、丸一日何も食べていなかったので、お腹ぺこぺこ。

食事は流動食です。口が1㎝ほどしか開かないので、スプーンで無理矢理流し込みました。

流動食

完食はできませんでしたが、いつも飲んでいる牛乳が格別に美味しかったです。
イガイガした喉には絶品ですね。

食後は、入院の際にいただいた歯ブラシと、うがい薬で口の中を洗浄しました。

9:00頃? 点滴
新しく点滴しようとしたら、なぜか投与部分がチクチク痛むので反対側の腕ですることに。
これで左腕も右腕も、使いづらくなりました。

10:00 診察
歯科口腔外科に行って先生に診てもらいました。

特に抜歯部分には問題ありませんでしたが、アレルギー反応を起こしたことや頭がまだ痛かったので、退院は明日の診察の際に決めることに。

12:00 昼食
朝食と同じく流動食でした。

100%のオレンジジュースを飲んでみたところ、喉を刺すように痛い。咽ました。
私はそれでも半分ほど飲みましたが、無駄な抵抗はせずに牛乳をどうぞ。

18:00 夕食
そろそろ固形物が食べたかったので、夕食はきざみ食をお願いしました。
しかし、とても食べづらくて半分以上残してしまいました。

里芋を潰したものは美味しかったです。

きざみ食

退院日(抜歯後2日目)

昨日よりも腫れが少し増した気がします。明らかに左側(正面から見て)がボコッとしていますね。

抜歯後2日目

7:00 朝食
きざみ食に再チャレンジするも、半分ほど食べたところで降参しました。
やはりヨーグルトが美味しかったです。乳製品最高!

10:00 診察
抜歯部分も経過が良好で、体調も回復したことから午後の退院が決まりました

12:30 退院の準備
昼食後、荷物をまとめました。

ところで、テーブルの上に親知らずがずっと置かれていたので、この歯を眺めながら毎回食事をしていたのですが、

抜かれた親しらずたち

看護師さんにこれはどうしたら良いのか聞くと、「こちらで処分も可能ですが、持って帰られて大丈夫ですよ〜」と言われたので、記念にもらうことにしました。

(その後、家でも数日眺めていましたが、使い道もなかったので家の庭に埋葬しました。)

親知らずは、下2本は3分割にされていますが、上2本は綺麗に抜かれています。上1本は表面に虫歯のようなものがあったので、痛くなる前に抜いて正解でした。

さすが先生。

13:00 退院
本来ならこの時に精算ですが、この日は祝日で会計ができず。
1週間後の抜糸時にまとめて精算してほしいと言われたので、そのまま退院しました。

久しぶりに外の空気を吸い、ほっとしました!

退院後

抜歯後3日目〜6日目

喉の痛みはすっかりなくなりましたが、抜歯部分に鈍い痛みを感じるので処方された痛み止めを飲んでいました。

食事は、以下のような柔らかいものを主に食べていました。

おかゆ、卵の雑炊、具なし味噌汁、コーンスープ、くたくたに煮込んだ大根、蒸しパン、ヨーグルト、プリン、牛乳など

抜歯後7日目

抜歯部分の鈍い痛みもなくなったので、痛み止めを飲むのはやめました。
ただ、右下の奥を歯磨きしたら、ぽろっと白い何かが剥がれてしまい・・・。

血餅ではないかと焦りましたが、ネットで調べたら膿の可能性もあるということで、翌日の診察で診てもらうことにしました。

血餅とは、抜歯をしたあとにできる血液の塊。かさぶたと同じ役割で非常に大事なもの。

抜歯8日目(抜糸日)

1週間が経ち、待ちに待った抜糸の日。抜歯手術には何の痛みもなかったので、心の準備もせずに口を開けていたら、

「い、痛―い!!」

ハサミのようなもので糸を切られるのですが、その時すごく痛かったです。まるで注射をされているようにチクチクと感じました。

そして、糸が抜かれると何だか臭い。糸に食べかすがくっついていたようです。

抜糸9日目以降

時間はかかりますが、普通に食事ができるようになりました。奥歯で噛めるようになったのも、この辺りだったかな。

ただ顎が弱っているせいか、揚げ物は少し食べただけで疲れちゃいました。
普通に食事ができるって幸せですね。

費用

気になる費用は、初診から抜糸まで合わせると68,251円(税込)でした。
内訳はこちらです。※親知らず4本の抜歯、2泊3日の入院、3割負担の場合

  • 初診料:6,640円
  • 手術・入院料:60,731円
  • 抜糸料:880円

まとめ

以上、親知らずの抜歯を全身麻酔で4本同時に、加えて2泊3日の入院体験談でした。

私は手術中の痛み止めでアレルギー反応を起こすなど、術後はけっこう大変でしたが、それでも厄介な親知らずをいっぺんに抜歯できて良かったです。

もうこれで時限爆弾を抱えている恐怖も無くなりましたし!
年齢が上がると回復に時間を要するとも聞いたので、親知らずで悩んでいる方は覚悟を決めて抜いちゃいましょう~!

かなり体力を使うので体調は万全に備え、体重もできれば増やしておくことをおすすめします!

コメント

  1. ゆう より:

    同じく2泊3日で4本同時抜きした翌日です!参考になります。
    同じく喉が超痛いです

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